第一生命保険は11月1日、生成AIを利用する社内用「AI活用プラットフォーム」の構築に着手し、実証実験を開始した、と発表した。
AI活用プラットフォームの特徴は、基盤にエクサウィザーズのAIサービス開発環境「exaBase Studio」を採用した点。
第一生命では、「生成AIは利便性をもたらすと同時に、秘密情報・個人情報の漏えいや、誤りを含む情報を提示する事象(ハルシネーション)を惹起する懸念を有している」とし、その懸念を払拭するツールとして「利用ログ・入出力データの記録やハルシネーション・チェックなどがテンプレートとして提供されている」exaBase Studioを採用した、と理由を述べている。
実証実験のテーマと内容は、以下のとおり。各業務を効率化・高度化する仕組みを段階的に構築していき、実用段階では「約50%の開発生産性向上を見込んでいる」という。また専門外の社員によるAI実装の内製化も推進していく計画。
レポート作成
社員の設定した内容に基づき、社内の各種のデータソース(データベース、Excelなど)に保持されている情報と、インターネット上にある外部情報を統合し、生成AIが社員のさまざまな活動に必要となるレポートを自動で作成する。
書類のひな型生成
社員が行政など外部に提出するドキュメント(申請書類など)の種類を指定すると、生成AIが各種法令や社内のガイドライン、過去の書類などを基にチェックを行い、ひな型となる文書を提案する。
今後は、国内外の多様なAIモデルと連携可能な中継基盤としてAI活用プラットフォームを拡張していくとしている。
[i Magazine・IS magazine]