オービックビジネスコンサルタント(以下、OBC)とソルパックは9月13日、「奉行Edge 請求管理電子化クラウド」と「GoAnywhere」を連携して、IBM i 上の基幹システムをベースにした請求管理の電子化を推進すると発表した。
インボイス制度への対応や電子帳簿保存法の改正という2大制度改正を機に、請求業務のデジタル化ニーズが増加している。
OBCでは69万社という奉行シリーズの導入実績(累計)を背景に、インボイス制度や改正電帳法にも対応する請求業務のDXを掲げ、クラウドサービスである「奉行Edge 請求管理電子化クラウド」を展開してきた。
ただしIBM i上の基幹システムで運用される請求データを「奉行Edge 請求管理電子化クラウド」へ自力でつなげる場合、定型フォーマットへの変換とデータの確認、クラウドサービスへのインターフェース開発、接続テストなど煩雑な作業が発生する。
そこでインボイス対応や改正電帳法の運用開始時期が迫るなか、今のタイミングからでも迅速かつ低コストにIBM iとクラウドサービスを連携させる手段として登場したのが、「GoAnywhere」との連携である。
IBM iではまず、請求データを定型フォーマットとしてPDFやCSVに出力し、JSONへ変換する。それをWindows、Linux、IBM iなどユーザー側のクラウド環境内にコンテナとして配置された「GoAnywhere」へ送信。「GoAnywhere」が自動的にAPIで、「奉行Edge 請求管理電子化クラウド」へ連携する仕組みだ。
「GoAnywhere」は定型フォーマットからのデータ取得、JSONへの変換、「奉行Edge 請求管理電子化クラウド」へのAPI連携までをテンプレート化したソリューションとして提供される。
定型フォーマットはDb2領域のワークファイル、もしくはIFS領域のCSVファイル形式を想定している。基幹データから定型フォーマットへの変換はユーザー独自に対応、もしくは別途見積もりでソルパックがサポートする。
このように連携を迅速に実現することで、煩雑な作業を経ることなく、請求書の印刷から送付までの作業を解消し、毎月の請求業務の生産性を格段に向上させることになる。
両社ではコスト削減効果の一例として、月600件の請求件数の場合、作業時間で年間 372.8時間(約46日分)の削減、発送経費で年間 約27.7万円の削減を達成すると試算している。
「奉行Edge 請求管理電子化クラウド」は年額単位のサブスクリプション型利用料金を設定している。「GoAnywhere」はサブスクリプション型(年額)でも従来のライセンス型でも、どちらでも購入が可能である。
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