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IBMの1Q決算、売上高は前年同期比「ほぼ横ばい」 ~Red Hatの契約件数は「過去最大級」、OpenShiftとAnsibleが好調

IBMの四半期決算推移 2013 1Q~2023 1Q
IBMの四半期決算推移 2013 1Q~2023 1Q

IBMは4月19日(米国時間)、2023年第1四半期の業績を発表した。総売上高は143億ドル(約1兆9237億円)で、前年同期比0.4増のほぼ横ばいだった(為替変動の影響を除いた場合は4.4%増)。純利益は前年同期比2%減の12億ドル、1株あたりの利益は1.36ドルで、3%減だった。

部門別の業績は以下のとおり。


ソフトウェア事業

◎全体

売上高59億ドル、2.6%増(為替変動の影響を除いた場合は5.6%増)

◎分野別

・ハイブリッド・プラットフォーム&ソリューション:2%増(為替変動の影響を除いた場合は5%増)

  ・Red Hat:8%増(為替変動の影響を除いた場合は11%増)
  ・自動化(Automation):1%減(為替変動の影響を除いた場合は2%増)
  ・データ&AI:1%増(為替変動の影響を除いた場合は3%増)
  ・セキュリティ:1%減(為替変動の影響を除いた場合は2%増)

・トランザクション・プロセッシング:3%増(為替変動の影響を除いた場合は7%増)

◎ハイライト

・Red Hatは主要な製品が成長した。とくにOpenShiftとAnsibleが好調だった。
・自動化は、インテグレーションとアプリケーションサーバーが牽引。
・データ&AIは、データマネジメント、ビジネスアナリティクス、アセット&サプライチェーンマネジメントが牽引。
・セキュリティは、アイデンティティ管理と脅威管理を含むハイブリッドクラウド向けセキュリティと、データ向けセキュリティが成長した。

 


コンサルティング事業

◎全体

売上高50億ドル、2.8%増(為替変動の影響を除いた場合は8.2%増)

◎分野別

・ビジネス・トランスフォーメーション:1%増(為替変動の影響を除いた場合は6%増)
・テクノロジー・コンサルティング:1%減(為替変動の影響を除いた場合は4%増)
・アプリケーション・オペレーション:7%増(為替変動の影響を除いた場合は13%増)

◎ハイライト

・Red Hatの契約件数は過去最大級となった。
・Red Hatのコンサルティング収入は年間20億ドルを超え、2ケタの成長を続けている。
・人材、財務、サプライチェーンの変革などDX関連の契約件数が増加した。
・戦略パートナーシップ関連の売上高も成長を続け、過去12カ月間、コンサルティング事業の収益の35%を占めるまでになった。


インフラストラクチャ事業

◎全体

売上高:31億ドル、3.7%減(為替変動の影響を除いた場合は0.1%増)

◎分野別

・ハイブリッド・インフラストラクチャ:1%増(為替変動の影響を除いた場合は4%増)

 ・IBM Z:7%増(為替変動の影響を除いた場合は11%増)
 ・分散インフラストラクチャ(Power、ストレージなど):3%減(為替変動の影響を除いた場合は変動なし)

・インフラストラクチャ・サポート:9%減(為替変動の影響を除いた場合は4%増)

◎ハイライト

・Z16の普及実績は以前のサイクルを上回っている。
・分散インフラストラクチャのうちストレージは成長したが、Powerの減少により相殺された。


地域別

・南北アメリカ:71億ドル、1%増
・EMEA(欧州・中東・アフリカ):43億ドル、8%増
・アジア太平洋:28億ドル、7%増

 

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