アイエステクノポートは10月12日、電子帳簿保存法に対応し、Web請求などの電子取引も簡単に始められる「UT/400-iPDC・ClimberCloud連携」のための「UT/400 Cloud Connector」を発売した。
UT/400-iPDC・ClimberCloud連携とは、アイエステクノポートのIBM i向けグラフィカルPDF作成ツール「UT/400-iPDC」とNTTデータビジネスブレインズのバックオフィス業務支援ソリューション「ClimberCloud」とを連携させるもので、この連携により、IBM i上で利用中の帳票をそのまま活用して電子帳簿保存法への対応が可能になるほか、Web請求などの電子取引も容易に実現する。
UT/400 Cloud Connectorは、UT/400-iPDCとClimberCloudとの連携を実現するためのオプション製品で、これを用いることにより、ビジネスニーズに即した帳票の電子保存や電子取引を効率的に行える。
アイエステクノポートは、UT/400 Cloud Connectorを用いるUT/400-iPDC・ClimberCloud連携のメリットとして、以下の5点を挙げている。
・UT/400 Cloud ConnectorがIBM i上で稼働するため、IBM i上のUT/400-iPDCとClimberCloudとを直接連携できる。連携のためのWindowsサーバーなどは不要
・現在利用中の帳票をそのまま活用して、電子帳簿保存法に対応可能。
・電子帳簿保存法の種別に応じて、段階的に電子帳簿保存法への対応が可能
・電子帳簿保存法に対応した電子取引の仕組みを容易に構築可能
・インボイス制度(2023年10月施行)への対応も容易に実現
UT/400 Cloud Connectorを用いたシステムイメージは以下のとおり。
❶IBM i上の業務アプリケーションからスプールファイルが作成されると、UT/400-iPDCがその帳票PDFを生成。同時にUT/400 Cloud Connectorが同一のスプールファイルから「検索情報」を抽出し、CSVを生成。
❷UT/400 Cloud Connectorが❶の帳票PDFと検索情報(CSV)をクラウド上のClimberCloudへ自動でアップロードし、電子保存。
❸ClimberCloud上では、電子保存された帳票を検索によって表示可能。
❹電子取引を行う場合は、IBM iの画面上でClimberCloudへの接続情報や、宛先、検索情報(取引日、取引先名、金額など)を設定することで、取引先への電子データ送付が行える。
❺取引先・仕入先からの注文書・見積書などはClimberCloudへアップロードしてもらい、それをClimberCloud上で参照する。これにより帳票データの一元管理が可能。
稼働環境は、IBM i 7.2~で、7.3以降を推奨している。
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