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IBMとVMware、20年来のパートナーシップ関係を拡大、3つの新しい取り組みを発表 ~IBMコンサルティングがVMwareのGISに、IBM Cloud Satellite for VMwareなど

IBMとVMwareは8月30日(米国時間)、20年来のパートナーシップ関係を拡大し、3つの新しい取り組みを発表した。開催中(8月29日~9月1日)の「VMware Explore 2022」で発表された(同イベントは、リアル=米サンフランシスコとオンラインのハイブリッド開催)。

発表された新しい取り組みは、以下の3つ。

(1)IBMコンサルティングによるVMwareユーザーへのサービスの提供(IBMコンサルティングをVMwareグローバル・システム・インテグレーター(GSI)に認定)
(2)VMware and IBM Joint Innovation Fundの拡大
(3)IBM Cloud SatelliteがVMwareアプリケーションに対応(IBM Cloud Satellite for VMware)

(1)IBMコンサルティングによるVMwareユーザーへのサービスの提供

IBMコンサルティングは今回、VMwareのグローバル・システム・インテグレーター(GSI)に認定された。これにより、VMwareアプリケーションの近代化やクラウドへの移行、ワークロード管理などで課題を抱えるVMwareユーザーに対して、IBMコンサルティングがもつ専門知識やアセットをサービスとして提供できることになった。

VMwareとIBMは、これまではオンプレミス/クラウドの基盤に関する提携が中心だったが、今回の提携により、アプリケーション層でも深く協業していくことになった。

IBMはVMwareワークロードの「世界最大のオペレーター」と言われ、2019年11月時点で、2000社以上がIBM Cloud for VMwareを利用し、IBM Cloud上でVMwareを稼働させていると公表していた。IBMコンサルティングによるサービスの提供により、IBM Cloudを含むオンプレミス、マルチクラウド環境で、IBM-VMwareの連携がいっそう強まりそうだ。

(2)VMware and IBM Joint Innovation Fundの拡大

IBMとVMwareは2018年に同ファンドを設立し、共同で研究・開発ラボ「Joint Innovation Lab」を立ち上げた。以来、ミッションクリティカルなVMwareワークロードに対するクライアントニーズに対応するために、「20のハイブリッドクラウドおよびAIにフォーカスしたプロジェクト」を完了させてきたという。

今回、この「Joint Innovation Lab」の3年間の延長で合意した。共同で製品やソリューションを開発し、イノベーション・パイプラインを拡大するとしている。

(3)IBM Cloud SatelliteがVMwareアプリケーションに対応(IBM Cloud Satellite for VMware)

IBM Cloud Satelliteは、IBM Cloudの外部にあるオンプレミスやエッジ、他のパブリック・クラウド上のワークロードを対象にマネージド・サービスを提供し、分散クラウドを実現するサービス。

今回これに、VMwareアプリケーションを追加し、オンプレミスや他パブリッククラウドで稼働するVMwareアプリケーションをIBM Cloud Satelliteの管理対象にできるようになった。

[i Magazine・IS magazine]

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