日本IBMは7月5日、IBM iユーザー向けの新しい統合開発環境「IBM i Merlin」がIBM i 7.3をサポートした、と発表した。今年5月3日の製品発表ではIBM i 7.4とIBM i 7.5で稼働するとしていた。これでIBM i 7.3以降のOSで稼働することになる。
IBM iユーザーのOSの利用状況は、欧米ではIBM i 7.3が最も多く、IBM i 7.4は3割程度と見られる(2022年のHelpSystems調査では、IBM i 7.3=56%、IBM i 7.4=26%)。日本でもi Magazineの今春の調査では、IBM i 7.3=48%、IBM i 7.4=23%という結果だった。
IBMでは新世代のOSへの移行を促す目的で、当初IBM i 7.4以降のサポートとしたが、IBM i 7.3ユーザーからの要望でサポート対象を広げたものと推察される。
IBM i MerlinはRed Hat OpenShift上で稼働し、GitやJenkinsなどのオープンソースツールを統合し、IBM iアプリケーションのDevOpsやCI/CD対応を容易にする。また、JenkinsにARCADプラグインを統合し、一連の操作の流れの中でARCADツールを起動し、RPGプログラムの取り込み・編集・開発などが行える。さらに、IBM i上のプログラムおよびデータと外部公開・外部連携するためのRESTfulサービスを作成する機能も備えている。
[i Magazine・IS magazine]