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メタバース空間で最新テクノロジーを体験する「ISE Showroom」 ~ISE Technical Conference 2022の展示イベント、4月21日(木)・22日(金)開催(無料・オンライン)


text:西上 功一郎 
日本アイ・ビー・エム システムズ・エンジニアリング

RPG風メタバースで実現する展示空間

ISE Showroomとは、日本アイ・ビー・エム システムズ・エンジニアリング(ISE)が主催する「ISE Technical Conference 2022」内の展示イベントです。

お客様ビジネスのデジタル化をイメージいただける、先進テクノロジーを活用したソリューション・デモを多数ご用意しています。業界/業務の知見と先進テクノロジーを活用した革新的な提案と、満足度の高い顧客体験を提供するユースケースを題材にしたソリューションを提供します。

2022年のShowroomは、すべての展示をRPG風のメタバース空間に展開します。親しみのあるRPGライクなユーザーインタフェースで展示物を冒険していきます。

ブラウザ上で稼働するUnityモジュールに実装されたRPGフィールドを動き回り、30以上の展示を閲覧できます。フィールド上の展示員に接触することで、展示内容のイメージと動画が右側に表示されます。

担当者のWebEXのオンライン・ミーティングに入れば、より詳しく説明を受けられます。多くの展示を廻ることで特典があるかもしれません(以下の画面イメージは開発中のものです。本番実装と異なる可能性があることをご了承ください)。

今年の30以上の展示の中から、以下に注目されるいくつかのデモをご紹介します。

◎製造カテゴリー
工場生産ラインシミューレーター/デジタルツイン

新規工場をプランする前に、仮想的な工場生産ラインで最適化されたTO-BEの姿を確認できるデモをご紹介します。

現実の多品種少量生産ラインを、最適化した形でデジタル空間上にモデリングしたデジタルツインでシュミレーションします。

現実空間の工場に取り入れたいことをデジタル空間内で仮想的に試すことで、物理的な制約により実施が難しいTry&Errorを伴う検証を可能にします。

また、実機向けに開発したシステムのシミュレーションに利用することもできます。IBMのIoT技術と経験をデジタルツインに応用したソリューションとなります。

◎Edge & IoT カテゴリー
SLAM技術を活用したデータの3次元分析

SLAM、すなわちSimultaneous Localization and Mappingは自己位置の推定と環境地図の作成を同時に行う技術です。

SLAM技術を活用することで、カメラ映像から作成した3D地図上で、「自分がどこにいるのか」「周辺がどうなっているか」を把握できます。

今回、単眼カメラ(ロジクールWebカメラ)、ステレオカメラ(Intel RealSense)、ToFセンサー(Azure Kinect)を使用して対象物との距離を測定し、接近通知を行うソリューションをご紹介します。

伐採管理(電線と樹木)、間接活線(人と高圧線)、ドローンの自律飛行(GPSが届かない屋内等)など、2点間の距離を即座に測定する業務で、人手を介さず安価なIoTデバイスを活用して自動的に測定できるようになります。

下記の図表のイメージでは、左の参考画像に対して、中央が画像上の特徴点を抽出・マッピングした図、右図は3Dマップを生成した図になります。この3Dマップ上で奥行きなどの距離を測定します。

 

◎Data&AIカテゴリー
Industrial Acoustic Insightsによる音響解析

Industrial Acoustic Insights IAI)は、音のわずかな違いや変化・異常に気づく「匠の耳」を、機械学習・深層学習により、人に依存しない安定した形で実現する音響解析技術です。

音のわずかな違いを聞き分ける必要がある業務(品質管理、設備監視など)で、人の耳に代わって機械が音の違いを聞き分けることが可能になります。

人の耳の熟練度に依存することなく、安定した業務パフォーマンスが実現できます。IBMのResearch部門が開発した高精度の音響解析技術が使われています。

◎開催概要

名称:ISE Technical Conference 2022
日時:2022年4月21日(木)〜2022年4月22日(金)
形態:オンライン
参加:無料
申込:
  ・4月21日(木):https://ibm.biz/isetech-register-day1
  ・4月22日(金):https://ibm.biz/isetech-register-day2

・パンフレット・ダウンロード:https://ibm.box.com/v/IseConf2022-Pamphlet
・主催:日本アイ・ビー・エム システムズ・エンジニアリング(ISE)
・問い合わせ先:ISE Technical Conference 事務局 (iseconf@jp.ibm.com)

 

◎ソリューション・デモ一覧

◇Business Automation
BA-01  熟練者の知の継承

◇Cloud
CD-01  次世代監視ソリューション -障害予兆分析、影響範囲の分析、運用業務の自動化-
CD-02  開発者が求める環境の自動作成を実現するCloudファクトリー
CD-03  Web環境で開発できないなんて誰が決めた?話題のCode Ready Workspacesがあるのに。
CD-04  緑のクラウドおじさん ~位置情報を用いた子供の見守りサービス~

◇Data & AI
DA-01  人事AIバーチャルエージェント
DA-02  Customer Careソリューション
DA-03  次世代カスタマーサポートソリューション-顧客対応から分析まで-
DA-04  Data Fabric -データの登録・見つける・使うを簡単に-
DA-05  IBM Cloud Pak for Data as a Serviceで実現するMLOps
DA-06  Snowflake + IBM Cloud Pak for Data によるデータ分析基盤の実現
DA-07  Industrial Acoustic Insightsによる音響解析
DA-08  空間における人物の位置・姿勢・行動のリアルタイム認識技術

◇流通
DI-01  ライブコマースを通じた顧客データ分析とその活用
DI-02  物流におけるCO2排出量シミュレーションおよび最適化
DI-03  新商品開発の配合予測
DI-04  店内顧客行動データ分析可視化
DI-06  需要予測&値下げのオートメーション化 with 流通DSP

◇エレキ
EE-01  ワークフロー起点でのDX推進に!プロセスマイニング

◇Edge & IoT
EI-01  ドローン自律飛行によるデータ空撮と保管
EI-02  SLAM技術を活用したデータの3次元分析
EI-03  Broad AI技術を活用した異常検知
EI-04  Edge AI Platform
EI-05  リアルタイム動画判定による異常検知ソリューション

◇IBM Power
IP-01  クラウド時代のIBM Power監視ソリューション -Power Systems Virtual Serverの監視手法-
IP-02  今すぐ使える!DR(災害対策)環境自動化ソリューション -オンプレPowerのDR環境をIBM Cloudに自動構築-

◇IBM Z
IZ-01  Z ChatOpsによる次世代のメインフレーム運用-デモ編-
IZ-02  LinuxONE 災対ソリューション
IZ-03  メインフレームIMS DB更新情報のApache Kafkaによる活用

◇製造
MI-01  工場生産ラインシミューレーター/デジタルツイン

◇SDGs
SD-01  Carbon APIを活用したSDGs経路案内アプリケーション
SD-02  デジタル地域ポイントの活用による関係人口創出プラットフォーム

◇XR
XR-01  Showroom RPG
XR-02  ARを用いたShoppingサポート

 

 

著者
西上 功一郎氏

日本アイ・ビー・エム システムズ・エンジニアリング株式会社
AI ソリューション
マネージャー・コンサルティングITスペシャリスト

2002年に日本アイ・ビー・エム システムズ・エンジニアリング入社以来、IBM iやPower Systemsのサポートに従事。2015年よりWatsonやDeep Learningを用いたAIのシステム開発を担当し、AIのソリューションを世に広めている。

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