9月1日に誕生するKyndrylのCMO、マリア・バートロメ・ワイナンス(Maria Bartolome Winans)氏が、米メディアThe CUBEのインタビューに答えて、Kyndrylの社名決定の経緯やブランド戦略について語っている。
Kyndrylという社名は、親族などの意味をもつ「kinship」(Kyn)と、植物の巻きひげを指し成長を意味する「tendril」(dryl)を合わせた造語。
社名公表後の反応について問われたワイナンス氏は、「市場からもIBMの社員からも非常に高い評価を受けました。その理由は、これまでとはまったく違う新しいものだからで、新しい会社がどこへ向かっているのか、どんな会社なのかを端的に示しているからです」と答えた。
「Kinという言葉は親族関係を表しています。つまりお客様や従業員とは特別の関係で結ばれているということ。そしてdrylは新しい成長、継続的な成長を意味します。つまり会社の中心は人であり、私たちはお客様や従業員と一緒に共に永続的に成長していくという意味が、Kyndrylという社名には込められています」
その社名を決定するまでのプロセスは、「企業が戦略やブランド戦略を策定するのと同じような、1つのジャーニー(旅)でした」と振り返る。
「Kyndrylという社名を決めるのにあたって、法務チームや規制チームと一緒に言語的な検討を行い、さらに世界の70人以上の言語エキスパートに協力を仰ぎました。また社員へのインタビューはもちろんのこと、お客様や見込みのお客様へもインタビューを数多く行いました。トレンドや競合他社についても入念に調べ、市場調査も実施しました」
Kyndrylのブランドについては、「進歩の中心(At the heart of progress)」がブランド理念だと、次のように語っている。
「私たちの目的は、人類の進歩を促す重要なシステムを、お客様や従業員と一緒に前進させることです。つまりブランドの理念を一言で言えば、私たちはお客様とともに進歩の中心にいる、となるのです」
[i Magazine・IS magazine]