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開発言語/ツールの利用状況|IBM iユーザー動向調査

●IBM iで利用中の開発言語

 IBM iで利用中の開発言語は、1位がRPG Ⅲ(76.7%)、2位がCL(62.8%)、3位がRPG Ⅳ(56.7%)の順だった。それ以下は図表11のとおり。

 多くのIBM iユーザーにとって想像どおりだろうが、「IBM iシステムを新規開発する場合に利用する開発言語」への回答は、やや意外な結果である(図表12)

 RPG Ⅲが、CL(58.3%)とRPG Ⅳ(55.1%)に次ぐ、3位となっているのだ。CLとRPG Ⅳの比率は「利用中」と「新規開発」で大きく変わらないのに対して、RPG Ⅲは約25ポイントも比率を下げている。言い換えれば、RPG Ⅲユーザーの約1/4が新規開発ではRPG Ⅲを使わないという意向を示しているのである。

 RPG Ⅲを新規開発では使わないというユーザーの特徴をクロス分析をかけて探ったが、他の回答傾向と大きく異なるものはなかった。新規開発でRPG Ⅲを使えない事情があるのか、RPG Ⅳのメリットを見出しているからこそ使うのかは、今後の調査テーマである。

 

●IBM iシステムを新規開発する場合に利用するオープンソース

 IBM iシステムを新規開発する場合に利用するオープンソースは、図表13のような結果となった。Python、Node.js、Gitが10%に届かないものの利用され始めている。

 

 

●Rational Developer for iの利用状況

 Rational Developer for iは、10.8%が利用していた。内訳は次のような比率である(図表14)

・全ての開発案件で使用:1.1%
・半数以上の開発案件で使用:3.6%
・半数未満の開発案件で使用:6.1%
・使用していない:89.2%

●IBM iシステムを開発する場合に利用するサードベンダーツール

 サードベンダーの開発ツールについては、図表15のような結果だった。35.0%のユーザーが利用し、10.3%が半数以上の案件で利用している。

●利用中のサードベンダーの運用管理・運用支援ツール

 サードベンダーの運用管理・運用支援ツールは、図表16のような各目的で利用されている。約半数が何らかのツールを利用しているという結果である。

 

●AIツールの利用状況

 AIツール/サービスに関しては、図表17のような結果だった(複数回答可能)。5.2%が既に利用中で、4.7%が導入へ向けて動きを始めている。「AIツール/サービスに関心があるが、未導入」は約50%で、関心の高さが示されている。「利用する予定はない」は40%だった。

 

 

●RPAツールの利用状況

 RPAツールは24.2%が利用中だった。1年以内に導入を計画、および検証中を合わせると、35.6%のユーザーが利用に向けて動き出している(図表18、複数回答可能)。

・ RPAツールを利用中:25.2%
・ RPAツールを検証中、またはPoCを実施中:5.7%
・ RPAツールを1年以内に導入する計画がある:5.8%
・ RPAツールに関心があるが、未導入:38.1%
・ RPAツールを利用する予定はない:27.3%

 後半の「システム部門の今後の取り組みテーマ」(図表32)の設問では、38.6%が「RPAの導入・拡大」と回答し、1位である。

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IBM iユーザー動向調査

・回答企業のプロフィール
・利用中のIBM iシステムの概要
・開発言語/ツールの利用状況
・5250画面・運用基盤の状況
・システム部門の課題・IBM iの今後

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