●IBM i(OS)のバージョン
利用中のIBM i(OS)のバージョンは、7.1(30.4%)、7.2(28.0%)、7.3(26 .7%)の順だった。この3つで全体の大部分を占めるが、その一方、IBMのプログラム・サービスが終了済みの5.4(2013年9月終了)以前と6.1(2015年9月終了)のユーザーも一定数残っていることがわかった(図表6)。
●利用中のIBM iモデルの種別
利用中のマシンは、POWER7モデルが47.2%で1位。回答企業の半数弱がPO WER7モデルのユーザーである。2位はPOWER8モデルの29.7%、3位はPOW ER9モデルの11.2%だった。POWER6モデル以前の古いマシンを利用中のユーザーも11.9%いる(図表7)。
●IBM iマシンの保有台数
IBM iマシンの保有台数は、1台が60.5%で1位、以下、2台(26.0%)、3台(6.2%)、4~5台(4.1%)と続く(図表8)。
●利用中の区画数
区画数は、開発用も含めて、「1区画」が45.9%で1位、2位「2~3区画」(32.4%)、3位「4~6区画」(11.9%)という順だった。「31~60区画」をもつユーザーも1.6%いる(図表9)。
●OSとマシンのアップグレード予定
前項のOSおよびハードウェアについて2020年末までにアップグレードする予定があるか、を尋ねた設問では、
・ ハードウェア/OSともにアップグレードする:24.2%
・ ハードウェアのみをアップグレードする:4.6%
・ OSのみをアップグレードする:4.1%
・ 予定はない:67.1%
という結果だった(図表10)。
POWER6モデルとPOWER7モデルの保守サービスの終了は2019年3月と同9月だったが、調査時点でハードウェアの移行を予定していたのは約半数である。
●IBM i(OS)以外で利用中のサーバーOS
また、IBM i(OS)以外で利用中のサーバーOSは、次のとおりだった。
・Windows:97.9%
・Linux on x86サーバー:32.0%
・AIX:6.2%
・Linux on Power Systems:2.5%
・z/OS:2.5%
・z/Linux:2.1%
・その他:7.3%
これを見ると、IBM iの隣の区画でAIXやLinuxを利用しているユーザーは多くないことがうかがえる。
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IBM iユーザー動向調査
・回答企業のプロフィール
・利用中のIBM iシステムの概要
・開発言語/ツールの利用状況
・5250画面・運用基盤の状況
・システム部門の課題・IBM iの今後