伊藤 瑞穂氏
株式会社イグアス 上級執行役員
ソリューション事業部 事業部長
イグアスは11月12日から約1カ月間にわたり、IBM iにフォーカスしたデジタルイベント「iEVO2020」を開催した。初日に実施された5つのライブ配信を含め、合計30セッションの動画配信で構成された初めてのイベントは好評のうちに閉幕した。この企画の責任者であるイグアスの伊藤瑞穂 上級執行役員はイベントを終えて、「今後の開催継続に大きな手ごたえを感じた」と語る。
全登録者数は1450名
目標をほぼクリア
i Magazine(以下、i Mag) iEVOが好評のうちに無事終了しましたね。お疲れさまでした。
伊藤 当社としては、IBM iにフォーカスしたこのような大きなイベントは初めての経験であり、いろいろな方々からのご意見やお力添えをいただきながら無事開催に至りました。
おかげさまで、今回の全登録者数は1450名で、目標としていたログイン総数1000アカウントもほぼクリアしました。コロナ禍の状況もあり、こうしたデジタルイベントが違和感なく、多くの方々に受け入れられたようで、パートナー様やユーザー様を含め参加者の方々からはとても好意的な評価をいただいています。
i Mag 初めてのデジタルイベント開催による学びや気づきがあれば教えてください。
伊藤 今後の企画やプロモーションに役立つような、本当にいろいろな経験、学び、気づきがありました。たとえば初日にライブ配信を行って以降、約1カ月間、動画コンテンツを視聴できる環境を整えましたが、圧倒的に初日のアクセスが多かったことは意外でした。
いつでも視聴できるので、アクセスが分散されたとも言えますが、初日のライブ配信で注目を集めて以降、その視聴が継続されるにはどのような企画や工夫が必要か、といったことも今後の課題と考えています。
i Mag 参加者の傾向や目的などは分析されましたか。
伊藤 そうですね。たとえばエンドユーザー様の参加比ですが、今回は多くのパートナー様のご協力をいただき、IBM iを利用されているユーザー様に数多く、ご参加いただきました。
参加者の内訳としては、エンドユーザー様の参加数がパートナー様を上回っています。このことは、「できるだけ多くのエンドユーザー様に情報を伝える」という開催目標の1つをクリアできた意味で、大変に喜んでいます。
また地方からのご参加が多かったことも、大きな成果の1つでした。通常、この種のイベントを東京などで開催すると、圧倒的に首都圏からの参加が多いものです。
しかし今回は、エンドユーザー様の内訳で見ると、東京・大阪・愛知の上位3都県からのご参加が53.6%で、残りをそれ以外の地域からの参加者が占めました。つまり、約半数は地方からのご参加ということになります。
今後の開催継続に向けて
大きな手ごたえを感じた
i Mag 参加者の方々からは、どのような声が届いていますか。
伊藤 アンケートで頂戴した意見では、「オンラインイベントなので地方から参加できた。今後もこのようなイベントをもっと開催してほしい」という声を多く頂戴しました。「時間の融通が利く」「好きなタイミングで視聴できる」などのご意見も含め、やはりデジタルイベントの特性が好意的に受け止められたと感じています。
またパートナーの方々からは、コロナ禍でリアルな営業機会が減少するなか、このイベントに注力することが最も効果的な活動になると、とても歓迎されました。実際にデモやお客様へのご提案に結びついたとの成果も伺っており、今後に向けて確かな手ごたえを感じています。
i Mag 今後の開催継続については、どのようにお考えですか。
伊藤 今も申し上げたように、多くの参加者の方々から、「今後も継続してほしい」とのご意見をいただき、2021年秋の開催に向けて注力していこうと考えています。
もちろんコロナ禍など状況の推移にもよるので断言はできませんが、デジタルイベント、あるいはリアルとオンラインが連携するハイブリッド型イベントの実現に向けて取り組んでいくつもりです。
i Mag IBM iにフォーカスしたイベントということで、今後の期待も大きいですね。
伊藤 そのとおりです。今回のイベント名は、「IBM iのEvolution(変革)」の意味を込めて、「iEVO」と名付けました。私自身もいろいろなテーマのセッションを視聴して、IBM iの世界では驚くべき変革が進行中であり、この市場にとってもとても有益な情報に満ちているとあらためて実感しました。
ディストリビュータの使命として、この情報を少しでも多くのIBM iユーザーにお伝えしたいと決意を新たにしています。今回の経験を糧に、今後もデジタルイベントを含め、IBM iにフォーカスした多彩な企画を推進していきたいと思います。
[i Magazine・IS magazine]