デロイトトーマツ ミック経済研究所は6月10日、ローコード関連ソリューションの市場動向をまとめた「aPaaS(Application Platform as a Service)が牽引するローコードプラットフォームソリューション市場動向 2022年度版」を刊行した。ベンダー22社への調査とその他ベンダーを推計した結果で、調査期間は2022年4月〜6月。
それによると、ローコードプラットフォームソリューション市場は、2020年度1515億円(前年比11%増)、2021年度1955億円(同29%増)、2022年度2207億円(見込み、同12.9%増)で成長し、2019~2025年度は年平均成長率(CAGR)15.3%で推移する結果、2025年度の市場規模は3200億円になると予測している。
同社では、ローコードプラットフォームソリューション市場を「aPaaS」「設計・コード生成型」「業務アプリ実行エンジン型」の3つのカテゴリーに分類し、カテゴリー別の市場動向も公表している。
aPaaSソリューションはアプリケーションの設計・開発・デプロイ・管理に関するクラウドサービス、設計・コード生成型ソリューションはシステムの設計からソースコードを自動生成するツール、業務アプリ実行エンジン型ソリューションはあらかじめ用意されたテンプレートを基にアプリケーションを生成するツールである。
aPaaSソリューションは2020年度756億円(前年比23%、市場全体の50%)、2021年度1086億円(同43%増、市場全体の56%)、2022年度1292億円(見込み、前年比20%増、市場全体の59%)という推移で、「aPaaSが市場全体を押し上げている」と指摘している。
また、2025年度のカテゴリー別予測は、aPaaSソリューション 2,233億円(2019~2025年度CAGR 24.1%)、設計・コード生成型ソリューション 849億円(同CAGR 4.2%)、業務アプリ実行エンジン型ソリューションは118億円(2019~2025年度同CAGR 5.4%)と予測している。
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