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スーパーのマルエツ、スマホ決済のオフィス内無人店舗をオープン ~仕組みをシンプルにした「スマートプチ」

 

 

スーパーマーケットチェーンのマルエツは3月4日、スマートフォン決済アプリ「Scan&Go Ignica」を利用する職場内無人店舗「smart petit(スマートプチ)」の1号店を都内の企業でオープンした。今後、オフィスのほか、工場、配送センター、コールセンター、病院などへも展開し、当面100店舗の出店を目指す計画。

品揃えは、菓子、飲料、即席食品、レンジで温める食料品などと、文具、生活消耗品など。スペースに応じて100~500品目を揃え、出店先の職場の要望にも応える。事前予約すれば、弁当の配達も可能という。

smart petitは、職場内の一角に設置するためドアなどは設けない。利用者は、iOSまたはAndroid対応のスマホにScan&Go Ignicaをインストールし、事前にアカウント登録しておく(クレジットカード情報の登録も必要)。そして商品を購入する場合は、最初にスマホをかざして店舗にチェックインし、買いたい商品のバーコードをアプリでスキャンするだけで購入が完了する仕組みだ。

購入した商品を返品する場合は、別途、システム側への連絡が必要。バーコードスキャンができなかったりシステム面でトラブルが生じた場合は、専用のコールセンターへ連絡する。また、商品をスキャンせずに持ち出してしまうケースも考えられるが、「smart petitでは監視カメラを設置していますが、あくまでも出店先企業との信頼関係が前提の仕組み」と、マルエツでは説明する。

smart petitを利用すると、Tポイントやイグニカポイントが貯まる。マルエツのクレジットカード「マルエツカード」と連携すると、「ときめきポイント」も貯まるという。

職場内への出店という特性を生かして、無人店舗でありながら利用のための仕組みを極力シンプルにし、運用でカバーしている点が注目される。

マルエツでは、新型コロナ対策としていの外出自粛や従業員の福利厚生の一環として利用できる点を強調している。

[i Magazine・IS magazine]

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